
yayano
@yaya7
2025年8月20日

小説
野崎まど
読み終わった
図書館本
突拍子もなく場面(時代)転換がはさまれ、読者が置いてきぼりになる感覚はある。この人物にこのセリフを吐かせたいというのが先行して、人物描写が入口のまま大事なことを言ったりする。書きたいことがありすぎて、日常と宇宙を気軽に行き来する。そういった読みにくさはあるけど、作者が小説から得た宝物を読ませてもらっている感覚も同時にある。読みにくいというだけで読まずにいるのはもったいない。
あと内海くんの、「みんな感動しました」のみんなに俺は入ってねえよ、勝手に感動したことにするなという突っ掛かりをおぼえたが、これは小説を読み過ぎて心が豊かに育まれすぎた結果である、的な一節は、とっても身に覚えのあるもので笑ってしまった。


