
あむ
@Petrichor
2025年8月22日

お探し物は図書室まで
青山美智子
読み終わった
歳をとったらまた読み返したい、タイムリープして10代の私が読んだらどう感じるか聞いてみたい、そんな風に一生をかけて読み返していきたいと思える物語です。
以下ネタバレ含みます
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誰かの人生に影響を与えた大切な本を読むということはとても尊い行為だ。
Readsをインストールして初めてこのアプリ内で出会った本を読んだ。
その人はこの本を一度手放してしまって、その後一生大切にするために再度購入したと言っていた。
共通の場所や人物がなにかを解決する物語は「自分もそこへ行きたい」「そんな場所に出会いたい」「この人に会いたい」そんな感想を抱きがちだ。
でも私はこの物語を読んでそうは思わない。
小町さんが言う通り、自分が抱えている悩みや求めているものを解決に向かわせるのは紛れもなく自分なのだ。
そのときの出会い、きっかけから色々なヒントを紡ぎだし、答えとするのは自分なのだ。
だからきっと、今の私の悩みを解決させるのも、どこかにいる小町さんではなく、私だ。
ただ、この本がそんなヒントになって、誰かを救うのなら、私もこの本のことをずっと心に置いて、ときに誰かに薦めたいと思った。
ああ、これが本を一生大切にするということなのか。
