こよなく
@koyonaku
2025年8月22日

ガリヴァー旅行記
チャールズ・エドマンド・ブロック,
J・スウィフト,
坂井晴彦
読み終わった
皮肉というにはどストレートな政治批判、社会制度批判、作者のアンチヒューマンっぷりが清々しい。人は愚かだけど、その愚かさが愛おしい、という話にはならずに、著者(という設定の)主人公が、読者(人間)は俺の前に現れるなで締めくくられてておもろすぎる。
理想だけが先行して役に立たない実験ばかりしてる学者たちを皮肉った章に出てくる数々の実験、キュウリから日光を採取、排泄物をもとの食べ物に戻す、屋根から建て始める建築法、言葉を無くして物をじかに持って会話などなど、おもしれーって読んでたら、いくつかの実験は実際の論文からヒントを得たらしくて、驚愕。
