みず
@mizzz
2025年8月22日

読み終わった
本作内でご本人がおっしゃっているが、この著者は味音痴らしい。
なので、一章ごとに扱う料理が出てはくるが、こと細かに味の描写はされず、メインは料理のキーワードに紐づいた独特なエピソードだ。
なんなら同じ料理が2回出てきたりしているくらいのゆるさ。
特に家族にまつわるお話が印象に残った。
両親との普通というものへの齟齬や、噛み合わない苦しさを散りばめながら、根にある恋しい温かな思い出もまた両親との記憶であるというバランス
お祖母様の素敵なエピソードも相俟って、気づけば涙が出ていました。
何も考えず、さらりと読める素敵なエッセイです。
