
読書猫
@bookcat
2025年8月21日

読み終わった
(本文抜粋)
“中堅とは、心と社会が深くつながっていることを知る時期だと思うのです。”
“僕らの人生を真っ二つにすると、「働くこと」と「愛すること」が現れる。”
“「愛すること」は飲み込まれやすく、「働くこと」はお金とばかり結びつきやすい。僕らは今、人生がシンプルになりやすい社会で生きている。”
“ナイショのつながりとは、傷つけあう関係性のことです。
そこでは二人の間に摩擦が起きて、傷つけあうことが起こります。だけど、摩擦とは研磨でもあります。ナイショをめぐる傷つけあいは、あなたを相手と一緒にいられる形へと研磨していく。”
“スッキリが非自分を排泄して、自分らしさを回復させてくれるのに対して、モヤモヤは非自分を溶かして、自分の一部にしてくれる。それを世間では「成長」とか「成熟」と言うのでしょう。”
“納得いかないこと、矛盾に満ちていること、絶対に許すことができないこと。つまり論理的思考では答えの出ないことを、時間がゆっくりと溶かしてくれる。”
“悲しむことができたとき、僕らの心は以前よりも少しだけ、広く、深くなる。心に複雑なものを置いておけるだけのスペースができる。”
“悲しみには豊かさがある。
そこには世界の複雑さと、他者の複雑さと、自分の複雑さのための余白がある。そういうものを実感できたとき、僕らはネガティブなことが起こり続ける人生というものを、それでも生きるに足るものだと思える。”
“幸福とは何か。
複雑な現実をできるだけ複雑に生きることである。”