
amy
@note_1581
2025年8月23日

慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー
北沢陶,
恩田陸,
有栖川有栖,
櫛木理宇,
背筋,
貴志祐介
読み終わった
感想
角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー第3弾『慄く』。有栖川有栖、恩田陸、貴志祐介ら豪華作家陣が集結し、異なる切り口で「最恐」を描き出す一冊。
北沢陶さんはしっとりとした時代物の趣がありながら、確実に恐怖を刻み込み、恩田陸さんは怪異も人外も出ないのに、言葉の積み重ねだけで背筋を冷やす。
櫛木理宇さんの一篇は真っ向から怖く、しかも霊的ではなく“フィジカルに強すぎる存在”で迫るのが鮮烈。物理的強さがここまで効果的に恐怖になるとは…。
多彩な恐怖の形を堪能できる、満足度の高いアンソロジーでした。
