
まーぷる
@marple
2025年8月24日

涙の箱
きむふな,
ハン・ガン
買った
読み終わった
ハン・ガンさん作品を読むのは2作品目。『すべての、白いものたちの』の衝撃とは正反対、童話ということもあり読みやすくあっという間に読了。
いつも涙を流している女の子と涙を売るおじさん。涙つぼちゃんという愛称がとても愛らしい。でも、本人は意思とは関係なく流れ出る涙に困っていた。
涙を流すことは恥ずかしいこと?悪いこと?涙が流れればちゃんと悲しくて、流れないと悲しんでいない?自分が最後に泣いたのはいつだったろうか、誰の涙を見ただろうかとふと思い返してしまった。自分だけじゃなくて誰かの涙も、目には見えない涙もそっと抱きしめて生きていけたらいいな。