
うさもみ
@usausa13
2025年8月24日

PRIZE-プライズー
村山由佳
かつて読んだ
読書日記
シスターフッドでは全くない。「何かを手に入れるには、優しさや結託 そんなお綺麗なもの笑わせる。もっと泥くさく欲しなさいよ」って現実を見せられた読後感。
これが私にとって初、村山由佳さん本。
主人公が小説家なだけあって、毎年直木賞を選ぶ過程である出版社、編集者、書店の内情がかなり細かく書かれていてびっくりした。
本が好きな人、関わっている人ほど驚くんじゃないかな。
あと実在の作家が何人か名前をもじって出てくるので「あの人かな…」と想像してみたり笑
女性編集者の千紘が担当の天羽カインにどんどんのめり込んで言って「編集者」と「作家」の境界線がなくなっていく。読んでいるこちらはそれに気づいているけど本人は無自覚。その気持ちの変化がかなりリアルだった。


