
紙村
@kamimura_
2025年8月25日

あなたの名
小池水音
読み終わった
余命わずかな継母が、娘に頼まれてAIを使って自分の姿を記録しようとする。話しているうちにある林の情景が浮かび上がってくるが、それは痛みの記憶でもあって……。文章が美しい。死が近づいている母と、その言葉を遺そうとする娘という関係に興味を持って、語ることの力みたいなものに共鳴しつつ読んだ。文章が美しい、って二回書いてしまうくらい透明感あって好きだ。二編目の短編も、過去を語ることの痛みの話、こちらもとてもいい。小池さん、もう何作か読んでみよう


