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紙村
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@kamimura_
本を読んだり書いたりします
  • 2025年8月25日
    ヨシモトオノ
    ヨシモトオノ
    〈辛い→自死、みんな愛していたのに止めることはできなかった、みたいな単純な構造 ならもしかしたら周りが救うこともできるだろう。でもたいていの場合その人は、自分 ま が落ちた闇の中からいろんなものを撒き散らして、周りが疲れ果てるまで垂れ流して、ふとした隙に去ってしまいみんなを後悔させる〉 短い、すこし不思議な要素のある短編集の中である一篇だけが異質で、それが最も心に残った。自死した彼女のこと。
  • 2025年8月25日
    あのころの僕は
    母を病で失って、いくつかの親戚の家家で暮らす五歳の「僕」が、イギリスからやってきた転入生のさりかちゃんと出会って友情を知り……。やっぱり描写が本当にいいですね……。父と、かつて母といった別荘地に行くところの美しさに記憶が引き出されていく感じ、RPGゲームの主人公と自分が一体になる感じ、子どもが引き裂かれていくときのままならない悲しみ。すべてが適切な、これ以上ない適切な言葉で書かれている
  • 2025年8月25日
    鳥の夢の場合
    鳥の夢の場合
    死んでしまったシェアハウスメイトに殺してほしいと言われて、というところにたどり着くとグイッと引っ張られた。文章の輪郭が掴めずに苦労……警察官がいい味出してた
  • 2025年8月25日
    新潮 2025年 8月号
    新潮 2025年 8月号
    間宮改衣「弔いのひ」を読んだ
  • 2025年8月25日
    あなたの名
    あなたの名
    余命わずかな継母が、娘に頼まれてAIを使って自分の姿を記録しようとする。話しているうちにある林の情景が浮かび上がってくるが、それは痛みの記憶でもあって……。文章が美しい。死が近づいている母と、その言葉を遺そうとする娘という関係に興味を持って、語ることの力みたいなものに共鳴しつつ読んだ。文章が美しい、って二回書いてしまうくらい透明感あって好きだ。二編目の短編も、過去を語ることの痛みの話、こちらもとてもいい。小池さん、もう何作か読んでみよう
  • 2025年8月24日
    新しい恋愛
    新しい恋愛
    恋愛小説短編集。「いくつも数える」がよかった。人格者な五十路上司が年の差婚したことをきっかけに、年齢差のある恋って気持ち悪いのか、それってなんでなのか……と考えていく思考がグイグイ読ませる。三十八歳の視点人物(男性)自身も、十年以上前から定期的に飲みにいく職場の一回り上の女性がいる。そこに滲む感情って? 絶対どこかしらに自分を重ねるポイントがあって、人間の嫌なところを突いてきますね最高ですね、となる
  • 2025年8月24日
    レゾンデートルの祈り(1)
    安楽死が合法化された未来の日本で、安楽死を申請した人の意志を確認するための面談者として働く女性が主人公。死にたい人を「生きたい」と思わせるための言葉が、こんなに綺麗で純粋な言葉ばかりなのは作品世界が透明な世界だからなんだろうな〜
  • 2025年8月24日
    流星と吐き気
    流星と吐き気
    金子さんの4冊目。山田シリーズも色々仕掛けがたのしい小説だったけど、これは「超実験的」! その意味ではこれは純文的では、とも思っている。完全にLINEの文面と会話文だけの小説とか、カギ括弧使わないとか。「種」がすばらしかったですね〜担当編集者と恋愛関係になったゲイの男性漫画家が、振られてからも作品だけは評価され続けているから繋がっていて……という。ぐぬぬ……ちょっとキショいけどわかる、みたいな人間の湿っぽさを見逃さないですよねぐぬぬ……となる
  • 2025年8月24日
    職業としての小説家
    村上春樹の小説の書き方、絶対に自分にはできね〜と思っておもしろい。読者をどう捉えているかみたいな話は、すごくわかる。小説的につながっている、共通の物語を心の深いところに持っている読者。だからそれはターゲットとか、年代とか、そういうマーケティング的なことじゃないんだよという。売れてない作家が言っていたら理想論かもしれないけど、そういう読者への信頼みたいなのはないとやっていけないですよね〜春樹先生〜と思った
  • 2025年8月24日
    別れを告げない
    別れを告げない
    ノーベル文学賞受賞からずっと気になっていたハン・ガン『別れを告げない』。著者本人がモデルかと思わせる作家のキョンハを視点人物として、済州島出身のインソンの記憶を辿る。済州島4・3事件サバイバーのインソン母にふたりが静かに近づき、離れ、また近づくゆらめき。指を切断してしまったインソンの断続的に続く針による治療の痛みの描写、大雪の中インソンのため済州島の家に向かうキョンハの描写、4・3事件の描写。どれもふっと目を背けてしまいたくなるような迫ってくるものがあり、その痛みをひっくるめて小説が完成している。痛みであり、シスターフッドの物語でもある。訳者解説がたいへんありがたかった
  • 2025年8月24日
    みずもかえでも
    落語家を撮る演芸写真家の弟子だった時代、写真家として最もやってはいけないことをしてしまった女性が、ブライダルフォトグラファーとして仕事をするうちに演芸写真家を諦めた原因である落語家と再会し……って感じ、だけどまとめると物語の魅力がぜんぶつたわらなくてもどかしい。天才。物語がうまいよ〜エンタメ的な物語のエンジンと、シンプル熱量な奥行のバランスがすごい。これデビュー作とか勘弁してくれ〜
  • 2025年8月24日
    私の小説
    私の小説
    『ほんのこども』の補遺集みたいな本。文体の話がやっぱり1番おもしろいな。私小説に対する距離感はなるほどなと。イマジナリーフレンドと話してる町屋(さん? 小説内の「私」)かわいい
  • 2025年8月24日
    受け手のいない祈り
    朝比奈さんは『オオサンショウウオの四十九日』以来2冊目。「誰の命も見捨てない」大阪近郊の総合病院の救命救急で働く男性医師が何日も寝ずに働く日々を描く。追い詰められた人の描写がえぐい、マジックリアリズム的と思ったけど、これは公河の精神世界か、奥内がヤクでめちゃくちゃになってるシーンすき、医者の不摂生もここまでいくと壮絶
  • 2025年8月24日
    トラディション
    鈴木涼美さんの本は夜の世界を乾いた視点で活写しつつも、どこかそこで生きる人々への眼差しは優しくて「みんなしょうがねえなあ」って肯定している感じがして好きだ あと、読むといつもあたらしい小説が書きたくなる
  • 2025年7月11日
    ほくほくおいも党
  • 2025年7月4日
    踊りつかれて
    踊りつかれて
  • 2025年7月4日
    携帯遺産
    携帯遺産
  • 2025年7月4日
  • 2025年7月4日
  • 2025年7月4日
    新潮 2025年 8月号
    新潮 2025年 8月号
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