

紙村
@kamimura_
本を読んだり書いたりします
- 2025年11月25日
目立った傷や汚れなし児玉雨子読み終わったフリマアプリのせどりサークルに入った女性がドンキでものを買ってガンガン売るぜな小説。もっとパンチある感じかと思ったら結構内省的。あらすじの威力はないけど、思考を読みたい人には向いてるのかな〜装丁とちょっとズレてたかも - 2025年11月25日
小説のように家を建てる吉川トリコ読み終わったトリコさんの文章、すき! 風通しがよくって! 知ってる編集さんが数名出てきてニコニコしちゃった。トリコさんの周りにいる人はみんな大人で頼りになるのにチャーミングで可愛らしくて、素敵な人の周りには素敵な人が集まるんだなあと羨ましくなる。 - 2025年11月25日
- 2025年11月13日
- 2025年11月11日
- 2025年11月6日
- 2025年11月6日
- 2025年11月6日
- 2025年10月31日
- 2025年10月30日
正典で殴る読書術紙屋高雪読み終わった担当さんに貰う。『資本論』をみんなで読むサークルのペダンティックな雰囲気の描写に「わかる〜!」と思ったり、小説の紹介に「おもしろそ〜」と純粋に読みたくなったり。担当編集氏のコラムが載っている! ゴーリキーの「母」読んでみたい。 - 2025年10月30日
読み終わった物語の危うさ、他人を物語化することの加害性、自分を物語化してもそれは「そのまま」ではないということ、人は「情動」を感じることが好きで、過剰な情動に振り回されていること、MBTIに代表されるように自分をキャラクター化している現代、模倣することによる「イタさ」、他者をアニメートする活動としての推し活、物語的にしか世界を理解しない現代人の病理、人生はゲームなのかという問い、欲求を欲求するというメタな欲求、人生をハックすること、陰謀論と考察、推理小説に共通する「パズル」の魅力、ハッとする瞬間の快楽、勝敗ではなく抽選を欲望した結果であるところのギャンブル、ギャンブルが持つ物語を切断する力、ネットのおもちゃという言葉、おもちゃ遊びの世界であるインターネット空間、物語/ゲーム的主体の整合性を破壊するおもちゃ的主体、おもちゃ的倫理の可能性。どの話題も自分事に引き付けて考えられる話題で、最高に面白かった。 - 2025年10月29日
言語化するための小説思考小川哲読み終わったこの本そのものが「わたしのための本だ」と思わせられてしまっている時点で、なんだか小川さんに負けたような悔しさがある(もちろん、これは最上級の褒め言葉である)。頭がいいひとは小説を書いているときにこんなにいっぱいのことを考えているんだなあと思ったけれど、自分も小説を書いているときには情報量とか、問いに価値があるかとか、考えていることは考えていて、だからこの本は教示する本というよりは言語化の本で、言語化というのは快楽なので、気持ちがよかった。『エデンの東』がサイコーにおもしろかった! 何回も笑った。『ほんへ』って感じがする。 - 2025年10月29日
失われた貌櫻田智也読み終わった新潮社のプレスリリースの煽り方が凄まじかったので読んだ。 山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。捜査するうち、過去の事件との複雑な関係が明らかになっていく。ミステリ読める人って頭いいんだろうな〜とぽんやりしてしまった。推理とかがマジでできない、すべての新事実に「あ、え、そうなのか」ってなる。でも楽しくはある読書体験。 - 2025年10月29日
- 2025年10月28日
ノスタルジアAudible Originals,島本理生,能登麻美子読み終わった心に深い喪失を抱えた小説家が、実母が殺人事件の加害者として起訴され拘置所で自死したという過去を持つ青年と出会って、関係を築いていく。身内が死んだときに自分がどんな感情になるか、なったかを、だれかに責められる謂れなどないのだけど、自分の最低さに共鳴してくれる相手がいるだけで心がほどけることがある - 2025年10月28日
- 2025年10月28日
- 2025年10月28日
ゆっくり歩く小川公代読み終わった物語の作用は(同時に『物語化批判の哲学』を読みはじめたので思うけど)よくも悪くも強烈で魅力的で、実際の「いま・ここ」の自分を超えていくようなイメージがある。この場面で、物語はとても輝いている。物語は著者が母親に対して語る文学作品だけを指すわけではなくて、直後のアントニオ猪木も物語だし、病院帰りのロイヤルホストで偶然に発生したゆで卵サッカーも物語。やっぱり自分は、物語を信じる側にいたくて、連載小説でもそのことだけを掘り進めるように書いている。物語の力によって、他者への回路が開かれて、それは自分の傷への回路も同時に開くことである、と、思う。 - 2025年10月28日
ブレイクショットの軌跡逢坂冬馬読み終わった構成力がすごい、ブレイクショットのボルトが外れた工場からサッカー少年、不動産業者、詐欺セミナー、戦地の少年たちまで。ひとつながりの物語としてこれを読ませるのってどういった力学なんだろう。全然詐欺の内容だけでも面白いのに。長く感じなかったな - 2025年10月28日
踊りつかれて塩田武士読み終わった全部言うな〜という感じ。把握はしやすい。SNSで誹謗中傷した人間の名前と住所を後悔するぜ!からのその人物の名誉毀損裁判、そして過去編、90年代芸能界へ……どんどん主眼と語られているストーリーが離れていくのでちょっと驚きつつ。誹謗中傷する側の論理ももうちょい読みたかったな〜
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