
hina
@hina
2025年8月25日

オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎
読み終わった
感想
自分用
ネタバレ
@ 図書館
(ネタバレあり&間奏共有前)
めちゃくちゃ面白かったー!これ一作目らしくて伊坂幸太郎節は控えめやけど伏線回収力とか悪者がやっつけられるところとかとても爽快で良かった。
最後まで伊藤と城山の現代での関わりがあんまり出てこなくて個人的にはそれも良かった、城山不快すぎるから過去の回想以上の絡みが出てきたら嫌だなーと思いながら読んでたのでそこはホッとした。城山まじでゴミクズ人間すぎて最初から最後まで不快だった。こんな人が世の中に存在してたらどうしよう。桜に打ってもらう意外で成敗できる方法があるのか、、、?
島の人間はみんな変わってるけどいい人で心温まるんだが静香といい城山といい本島の人間は何?静香は可哀想な子って言及されてたけどにしても狂っているというかあまり好いところがなく終わってしまったので残念だったな。これは自分が作中の島での生活に慣れてしまったからなのかもしれないけど、あんなクズ城山が目の前で打たれて最初の言葉が警察に通報しなくていいの?だったのがちょっ理解出来なかったな。
それで行くと個人的には優午に言われたとはいえ半年前に別れた彼女に手紙を少なくとも3回出してる伊藤も若干キモイなとおもった。しかも普通に知らん熊みたいな親爺が自分の家を把握してて手紙持ってくるの怖すぎだろ、そんでそれが元彼からの手紙だったら尚怖いだろ。別れ方覚えてないからそう思ってしまうんかも?
伊藤は最後の方かなり冴えててよかったな、でもちゃんと轟の地下の秘密(音楽を聴いてた)に関しては推理が外れているところが作中で何回も明示されてる小説の中の名探偵とちがってて良かった。ついでに小説の中の名探偵と違って事件をちゃんと未然に防ごうとしてたところも良かった。
優午のキャラ良かったなー喋るカカシって何?って感じだし途中で集団催眠なのでは?みたいな示唆がされてていなかった説が流れていたこともあり、ちゃんと優午が居たっていう証明が最後になされるの良かった。確かにカカシが無条件に人間が好きって判断するのはかなり早計で、最後も人を何人も使って間接的に曽根川殺人をしてたし、作中でも明示されてたようにシンプルに人間嫌いだった可能性あるの面白かった。曽根川を殺すために優午を殺す必要があった犯人とかがいるのかなって予想だったけど全然ちがいましたね。結構こちらが推理できるように色んな情報を渡してくれていた感じがあったけど当たり前に全然分からなかった残念。
普通に草薙か百合ちゃんが黒幕だと思ったな
主人公がこの島から出ることを決意した理由だけがよく分からなかった!お前は逃げるよから抗うためなのか?コンビニ強盗は一応失敗してるしこの島にあと20年くらい住んでほとぼり冷めてから出ればいいのにと思ったけど、きっと伊藤は本島で罪を償ってその後島に戻ってくるんだろうな。ちなみにコンビニ強盗をした理由はよく分からない
気づいたら朝4時みたいなことがあって熱中できる本はすごいなと思った。伊藤と一緒に異世界に来たみたいな感覚を楽しめてとても好きな本だった!
