オーデュボンの祈り

41件の記録
- hina@hina2025年8月25日読み終わった感想自分用(ネタバレあり&感想共有後) 日比野の祖先が徳之助なの気づかなかったー!!! 伊坂幸太郎は音楽が好きでそれが全面的に現れてるって考察見たけどたしかにそうだ。ビートルズとかよく出てくるもんな バターとナイフを持ってきた理由がよく分からんかったけどそれによって伊藤は優午が本当に未来が見えることを信じたのか! (登場人物) 伊藤:主人公。冴えてる。人間らしい。一応強盗 城山:警察官になってたサイコパスゴミクズ 静香:伊藤の2個上の元カノ。存在価値が仕事。島になかった音楽を置いた伝説の人に 祖母:鬼辛口。伊藤を育てた人 優午:カカシ。荻島を守っていたが存在することが嫌になった&大きな流れに抗う為自殺。曽根川殺し 日比野:愛すべき変人。変人だけど犬みたいに素直で結構島の人に可愛がられてる 轟:いわゆる商社マン。曽根川を唆して島に連れてきたクズ。何してんの?後城山もつれてきた。機転がまるで聞かない熊って感じ。音楽独り占め 園山:画家。奥さんは強姦されて廃人に。死んだことにして逆さのことしか言わない狂った人間のフリをしていたが作中で奥さん死亡と同時に恐らく自殺。毎日おなじ行動をするので島民の時計代わり。 曽根川:絶滅寸前のリョコウバトで金儲けをしようとしたクズ。他にもクズそうな面あり。嫌われ者。 伊藤と同じく外の世界から来た 若葉:女の子。優午の使いを頼まれ、罠を作る 草薙:郵便配達。奥さん大好き。伊藤とも割と仲良し。百合が言ったことが全て 百合:草薙の妻。5年前に死んだと言われていた園山の妻の事実を知る&看取った。 桜:法。殺人が許されてる天災扱いの美少年。理由になってないが決めゼリフ。城山、安田、笹岡、妻をレイプしていた税理士、弟をいじめた兄を殺害。伊藤を気に入っている ウサギ:デブちゃん。市場で寝泊まり。ええやつ 田中:足が生まれつき不自由な男。優午の自殺に付き合う。伊藤が出した自転車の光をみてブロックを落としただけ 佳代子と希世子:日比野をからかうゴミ美人姉妹。佳代子は優午に言われて日比野とデート(曽根川殺人に関与) 小山田:警察。日比野の幼なじみで何かと面倒を見ている。城山と違いマインドは警察。伊藤が外から来たことに気づいていた。 禄二郎:鎖国時に優午を作った。鎖国に反対したことで権力者からリンチされ死亡。 徳之助:禄二郎の友人。カカシを完成させた 笹岡、安田:島で女性に乱暴し桜に殺された
- hina@hina2025年8月25日読み終わった感想自分用ネタバレ@ 図書館(ネタバレあり&間奏共有前) めちゃくちゃ面白かったー!これ一作目らしくて伊坂幸太郎節は控えめやけど伏線回収力とか悪者がやっつけられるところとかとても爽快で良かった。 最後まで伊藤と城山の現代での関わりがあんまり出てこなくて個人的にはそれも良かった、城山不快すぎるから過去の回想以上の絡みが出てきたら嫌だなーと思いながら読んでたのでそこはホッとした。城山まじでゴミクズ人間すぎて最初から最後まで不快だった。こんな人が世の中に存在してたらどうしよう。桜に打ってもらう意外で成敗できる方法があるのか、、、? 島の人間はみんな変わってるけどいい人で心温まるんだが静香といい城山といい本島の人間は何?静香は可哀想な子って言及されてたけどにしても狂っているというかあまり好いところがなく終わってしまったので残念だったな。これは自分が作中の島での生活に慣れてしまったからなのかもしれないけど、あんなクズ城山が目の前で打たれて最初の言葉が警察に通報しなくていいの?だったのがちょっ理解出来なかったな。 それで行くと個人的には優午に言われたとはいえ半年前に別れた彼女に手紙を少なくとも3回出してる伊藤も若干キモイなとおもった。しかも普通に知らん熊みたいな親爺が自分の家を把握してて手紙持ってくるの怖すぎだろ、そんでそれが元彼からの手紙だったら尚怖いだろ。別れ方覚えてないからそう思ってしまうんかも? 伊藤は最後の方かなり冴えててよかったな、でもちゃんと轟の地下の秘密(音楽を聴いてた)に関しては推理が外れているところが作中で何回も明示されてる小説の中の名探偵とちがってて良かった。ついでに小説の中の名探偵と違って事件をちゃんと未然に防ごうとしてたところも良かった。 優午のキャラ良かったなー喋るカカシって何?って感じだし途中で集団催眠なのでは?みたいな示唆がされてていなかった説が流れていたこともあり、ちゃんと優午が居たっていう証明が最後になされるの良かった。確かにカカシが無条件に人間が好きって判断するのはかなり早計で、最後も人を何人も使って間接的に曽根川殺人をしてたし、作中でも明示されてたようにシンプルに人間嫌いだった可能性あるの面白かった。曽根川を殺すために優午を殺す必要があった犯人とかがいるのかなって予想だったけど全然ちがいましたね。結構こちらが推理できるように色んな情報を渡してくれていた感じがあったけど当たり前に全然分からなかった残念。 普通に草薙か百合ちゃんが黒幕だと思ったな 主人公がこの島から出ることを決意した理由だけがよく分からなかった!お前は逃げるよから抗うためなのか?コンビニ強盗は一応失敗してるしこの島にあと20年くらい住んでほとぼり冷めてから出ればいいのにと思ったけど、きっと伊藤は本島で罪を償ってその後島に戻ってくるんだろうな。ちなみにコンビニ強盗をした理由はよく分からない 気づいたら朝4時みたいなことがあって熱中できる本はすごいなと思った。伊藤と一緒に異世界に来たみたいな感覚を楽しめてとても好きな本だった!
- マオカ@maoka_102025年7月22日読み終わった3.7 「新潮文庫の100冊」で購入。なんだかんだ読んでいなかった伊坂幸太郎のデビュー作。設定が非現実感強めなストーリーでどんどんハマってこれが通常なのかと頭がおかしくなりそう。登場人物1人1人に魅力があって1人でも欠けたら成立しないような、愛着が湧く物語。面白かった。
- 明らか@akiraka2025年5月24日読み終わった再読。昔読んだとき、鳥が羽ばたいていくシーンに開放感があってたまらなく好きだ…と思い続けて、すごく久しぶりに読んでみたらそんな場面はなかった、何だったんだ。おそらく紙飛行機のシーンを盛大にロマンチックに勘違いしていたのだろう。でも折ると祈るって似てるよね。 他人にとっては些細な理由で事件を起こす人が好きなんだけど、カカシの優午の死の真相は思春期の私にとって共感を覚えるものだったのだろう。だから昔こんなに刺さっていたのかも。
- mizuki@mizukikometa2025年4月12日読み終わった散らばっていた謎、違和感が後半にかけてきゅーーーーっとまとまって絡まりが解けていくような快感。 桜は、なんなんだろうなぁ。 「ジャングルを這う蟻よりも価値のある人間は、何人だ」 「わからない」 「ゼロだ」
- 白沼@shironuma2025年4月12日読み終わった強盗に失敗し警察から逃げた伊藤が、気がつくと荻島という奇妙奇天烈な島で目覚め、その島で起こることに巻き込まれていく話。喋るカカシ、銃で人を撃つことが正当化されている男、嘘しか言わない画家など現実離れした登場人物が出てくる。 始まりの一文から引き込まれ、軽快な読み味でサクサク読み進められる。 散らばった問題が一つに収束して解決していく様が面白く、とくに「オーデュボンの祈り」という題名の意味に気がついた時が一番ぐっときた。
- つなこ@tsu-na2025年3月30日読み終わった現実感とフィクションが混在しているような何とも不思議な島の「欠けているもの」を考えながら一気に読み進めた。 カカシの優午が抱える思いに苦しくなり、島民の言動に終始ハラハラ。 最後の最後に、まさかの彼女に関連するモノこそが、荻島と優午が待ち望んでいた足りなかったモノで、やっぱり読後の爽快感は伊坂ワールドだった。 しっかり読み始めるまで2、3回途中離脱もあったけど、気持ちが入り込んでしまえば引き込まれるのは早かったな。
- ばやし@kwhrbys_sk2025年3月21日かつて読んだ感想へんてこな人間ばかりが住む不思議な島で、未来が見えるはずのカカシが殺される。シュールな世界観で紡がれる作品は、伊坂幸太郎のデビュー作でもある。 個人的にリョコウバトとオーデュボンの話がずっと心に残っていた。億単位で群れをつくり空を飛んでいたのに、人間の乱獲によって絶滅したリョコウバト。目もくらむほどの膨大な数は、人をいとも簡単に鈍感にしてしまう。