
あめ
@candy33
2025年8月20日

「あの戦争」は何だったのか
辻田真佐憲
買った
読み終わった
読書メモ
学び!
歴史
「あの戦争」は確かに教えにくい。できることなら教えるのを避けたいと思う。本書でも指摘されている通り、そもそもいつを起点にすべきなのか、なんという呼称で伝えるべきなのか、そんなところから毎回疑問に思う。本書を読んで、教科書でも曖昧にしか書かれていない経緯がわかった。そして、「軍部の暴走」の実態も。
「戦後日本政治史」でも学んだが、「あの戦争」に対する見方がイデオロギーと直結している限り、いつまでも日本は政治的に停滞しつづけるのかもしれない。右派と左派の対立ではない歴史(=物語)を作っていくことで、前に進めるのかも。
アジア各国の戦争に関する博物館の記録から、その国の「あの戦争」に対する姿勢を読み取れるという視点も興味深かった。そして、日本に国立の歴史博物館がないというのは、ある意味で日本の「あの戦争」に対する姿勢を示していると納得。

