
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年8月25日

失われた時を求めて(3)
マルセル・プルースト,
吉川一義
まだ読んでる
力強い考えというのは、その力を反論する相手にもいくぶん伝えるものだ。その考えが否定する相手の精神のなかに組みこまれ、多様な考えのそばに接ぎ木されることにより、既存の隣接する考えの力添えを得た相手がいささか優位をとり戻し、接ぎ木された考えを補足してその誤りを正すからこそ、さまざまな精神の持主の普遍的価値に寄与できるのである。(p.300)
現状のSNSでほとんど失われつつある在り方が記されている。
しかしその直後、
ベルゴットが私の異論を斥けなかったので、私はさっきのはノルポワ氏に軽蔑された考えだと打ち明けた。「だって、あれは間抜けな耄碌爺ですから」とベルゴットは答えた、「あなたを辛辣にくちばしで突っついたのは、いつも目の前にあるのはエショデかイカと想いこんでるからです。」(p.301)
と、まるでSNSのようなこと悪口が記されていた。







