
読書日和
@miou-books
2025年8月26日

YABUNONAKA-ヤブノナカー
金原ひとみ
読み終わった
読書インスタグラマーさんが推していて気になっていた一冊。ようやく順番が回ってきました!実はこれが初・金原ひとみさん。
10代〜50代までの男女8人、それぞれの視点から物語が繰り広げられるのだけど……いやー、疲れた。笑
圧倒的な文章に引き込まれて移動中だけじゃなく家でもどっぷり。500ページ強を一気読み。
ただ、読み進めるほどに襲ってくる 分かり合えなさ、邪悪さ、正義。
そしてある主要人物の「正義」が、あまりに圧倒的で暴力的、、正しいはずなのに、その力に押し潰されそう「この人の娘だったらしんどい、というより無理」と本気で思った。
登場人物たちに共感も擁護もできないのに、読みながら自分の中の「見て見ぬふり」「事なかれ主義」を鋭く突かれる感覚。しんどい、しんどい、もう責めないでー!!
最後は想像もできなかった展開へ。
けれど高校生のメンタルに、希望を感じました。
「社会人なら必ず削られてしまう場所」という表現に一瞬ひやり。まだ余韻です。
