Rika "木" 2025年8月25日
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Rika
@ri_books_
2025年8月25日
木
幸田文
読んでる
心に残る一節
「その檜は、生涯の傾斜を背負って、はるかな高い梢に頂いた細葉の黒い繁みを、ゆるく風にゆらせていた。そのゆるい揺れでも、傾斜の軀幹のどこかには忍耐が要求され、バランスを崩すまいとつとめているのだろう。木はものをいわずに生きている。かしいで生きていても、なにもいわない。立派だと思った。が、せつなかった。」 p.43〈ひのき〉
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