
はる
@haru_reads
2025年8月26日

レゾンデートルの祈り
楪一志
読み終わった
正直に言うと、自分自身は安楽死制度に賛成派である。
作中では、アシスターという職業の存在や、安楽死に至るまでの条件がしっかりと設定されており、その丁寧さが読んでいてとても面白かった。
「死にたいじゃなくて、生きていたくない」
この言葉がいちばん心にささって、苦しくなった。
読了後、自分の中で何かが変わったかと聞かれれば、別に変わってはいない。死にたいとも思わないし、生きたいとも思わない。
けれど、こうした深く考えさせられる物語は、きっと自分の生活に色を添えてくれると思う。
もしかすると自分も、主人公に少しでも救われた部分があるのかもしれないような気がした。





