
ちがや
@ya
2024年12月8日
台湾漫遊鉄道のふたり
三浦裕子,
楊双子
読み終わった
主人公の言動がかなり癖強なので、振り回される周囲に半ば同情するような気持ちで読んでいると、そこではない部分で人間関係の最後通牒を突きつけられる展開が見事だった。
言いたいのはその自覚の薄さなんですよ、という、主人公を貫通して読者の私に刺さる苦言。
無邪気で無神経、悪い人ではないかもしれないが、付き合いきれない相手、とはっきり描かれる居心地の悪さと、でも、話して分からない人かどうかは、どうですか?とこちらにボールを投げてくれている優しさを感じた。
キャラクター的に読むと、むちゃくちゃで自分勝手な主人公と、彼女に付き合う自分自身とに内心毒舌でツッコミながら、その関係をどこか楽しんでいた節があるらしい千鶴に驚きましたw
普通に嫌では!?蓼食う虫も好き好きってこと!?という気持ちと、そこを受け入れてくれた人ですら受け入れがたい驕りの罪深さと。
良くも悪くも素直で自分の非を認めることもできる千鶴子のこと、千鶴の本心を声に出して話せる時代背景であれば、現世でまたお酒を酌み交わせる関係になれたのかもしれないなあ。ボロクソ言われても嬉しそうにしてそう。なんで嬉しそうなんですか?褒めてませんよ、とか言われてそう。