
数奇
@suuqi
2025年8月27日

極夜行
角幡唯介
読み終わった
父に貸してもらって読んだ一冊。べらぼうに面白かった。グリーンランド北部で何ヶ月も太陽が上らない極夜を何ヶ月も冒険するノンフィクション。4年間もの準備期間を経て万全の状態で行った旅では何もかもが予定通りいかなかった。
前作『空白の五マイル』同様、「この本が刊行されてるってことは生還できたんだよね?」と思わされるほど、いつ死んでもおかしくない状態での冒険にずっとヒヤヒヤする。しかも今回はパートナーに犬がいるため、犬が生還できたかどうかは最後までわからず読んでいてずっと気が気でなかった。犬を食べることを現実的に視野に入れるほどの極限状態の旅。そもそも文章がとても上手くて読みやすく、続きが気になってスルスル読んだ。
冒険記を通して人生の意味を見出せるようなそんな一冊で、とても感動した。




