
くりこ
@kurikomone
2025年8月27日

読み終わった
北条民雄の大ファンなので一気に読んだ!
彼の代表作『いのちの初夜』で、北条が「僕等」/「あの人たち」と線引きし「他の人と違う自分」を書いているという事、気が付かなかった。(これは私が北条を推しすぎて冷静に読めてなかったとこがある、反省)
後半、彼の日記を読むと「敵とすべき無いものを敵として、北条は自らを痛め虐げ、自らの地獄へと転げる」と言う言葉がしっくりくる。でもやっぱり私は死を常に意識しながらも書くことで自らを生きながらえようとする彼の姿勢に惹かれるし、「絶望しもがいている時こそ解放の始まりだ」と強く感じる。同じハンセン病患者をとげとげしく表現していたのも、もがいている渦中にあるからであって、もっと彼が生きながらえていたら本来の敵を撃つこともできたのではないかと思う。



