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@Mt_b_page
2025年8月27日

読み終わった
冒頭の「働いていると本が読めない…!」という著者自身の嘆きに端を発し、「花束みたいな恋をした」の麦君の例に繋ぐ(ゴールデンカムイ…宝石の国…たしかに相当な「文脈」にアタックするお話だ)。
著者は日本に「労働」という言葉が入ってきた明治時代まで遡って、読書と労働の関係を洗い出す。
自分はこの視点で明治からの100年余りを通しで俯瞰したことがなく、一本筋が通ったような爽快さを感じた。
そして内面化された新自由主義と、「全身」で「自ら」コミットメントしてしまうこと…。
後者の「楽」さは自分にも覚えがあり、どきりとする。
考えるの、しんどい。
考えないの、楽。
しかしその先の個人の破綻と社会(政治)の先細りは言うまでもなく…。
行き過ぎた労働を美化、全身コミットメントの楽さに溺れる考えは自分にかなり染み付いているので、なんとか「半身」の方に舵を切りたい。
