
book & wine 方方
@houbou_enzan
2025年8月28日

いつかたこぶねになる日
小津夜景
読み終わった
とんでもなく美しいエッセーだった。
“どこにもふしぎなところのない、いつもどおりの日常がバスの窓の向こうに流れていった。これと同じような日常を、明日もわたしはながめることだろう。わたしは明日が待ち遠しかった。思い出よりも、ずっとみずみずしい明日の風景。マリーの語った北アフリカの空想が染みわたり、私の心は水を含んだように明るくなっていた。”
わたしも美しい日本語を書きたいなと思った。漢詩って、昔の頭のいい人たちが、己の文化資本の高さをひけらかすためのものかと思ってしまってたよ、ごめんなさい。こんなにもキラキラだったとは。




