

book & wine 方方
@houbou_enzan
本とワインのちいさなお店。
近現代文学、SF、詩歌が好きです。山梨・塩山で週末を中心に、月に2,3度だけオープンする本屋の店主です。新宿から特急かいじで1.5時間、塩山駅から徒歩6分。
- 2025年8月16日
- 2025年8月15日旅のラゴス筒井康隆読み始めた
- 2025年8月15日若きウェルテルの悩みゲーテ,酒寄進一読み終わった想像以上によかった。 「ゲーテはすべてを言った」を読んだので、今年ぜひゲーテを読みたかったので満足。ゲーテらしい名言もあちこちにあった。今の年齢で読んだのも良かったのかもしれない。 とにかく独白の勢いがすごくて、これはなんなんだ?と酩酊感を感じながら読み終えて、解説までいったら、実は、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」には、翻訳する上で底本となる作品が二つあり、初版と改訂版で、この「勢い」がまったく違うらしい。初版のほうが、贅肉のつく前の粗削りな直情がよく表現されているとのこと。 この光文社古典新訳文庫の訳は、すごく自分に合ってたのかもと思った。この勢いに乗せられるかのように、最後まで一気読みであった。
- 2025年8月14日
- 2025年8月12日いつかたこぶねになる日小津夜景読み始めた
- 2025年8月12日塩を食う女たち藤本和子読み終わった闘う女性はうつくしい。 翻訳家 岸本佐知子さんのインタビューのあと、藤本和子さんの翻訳作品やエッセーなどを読みたいと思ってて手に取った。 解説にも書かれていたが、石牟礼道子さんの「苦界浄土」を思い出した。生々しくて苦しくて、そして誤解を恐れずに言えば、とても美しい文章だと思った。朗読したい箇所がいくつもあった。 どうしたら、こんなふうに良い耳を持ち、それを伝える仕事をしていける人になれるだろう、と思う。
- 2025年8月12日自由学校獅子文六読み終わった読んだことない古い名作を読みたい気分で手に取った。はじめての獅子文六。 「自由が、欲しくなったもんだからね」。ある日、そう言って、ぐうたら亭主が家出をする。とても好きなタイプの話。 戦後の社会の変容、人々の価値観の移り変わりも底に流れるような作品で、戦後80年の8月に読む巡り合わせを思う。 拾い屋の金次爺さんがすばらしい人物だった。主人公の五百助が、それなりの生活をしていたが戦後没落して働くのが嫌になり、妻の駒子と喧嘩の末に家出をして、金次の住み着く防空壕で暮らし始める。最初の拾いモク1本が拾えず、非常に躊躇って拾ったシーンが秀逸であった。大団円の終わり方も好きだ。 落語を聞くかのように、イメージがどんどん目の前に立ち上がってくる。劇作家、演出家である作者の筆。
- 2025年8月4日アウト老のすすめみうらじゅん読み始めた
- 2025年8月4日自由学校獅子文六読み始めた
- 2025年7月30日文化の脱走兵奈倉有里読み終わった可愛い絵本のような表紙につられて読み始めたら、頭をはたかれた感じ。最初の「クルミの世界の住人」と最後の「柏崎の狸になる」は、胸がぎゅうと締め付けられて、なんでかわからないけど、涙がこぼれた。平和になってほしい、本当に。
- 2025年7月21日推し短歌入門榊原紘読み始めた
- 2025年7月21日
- 2025年7月21日
- 2025年7月13日少年が来るハン・ガン,井手俊作読み始めた
- 2025年7月13日
- 2025年6月27日告白 (中公文庫)町田康読み始めた
- 2025年6月27日僕には鳥の言葉がわかる鈴木俊貴読み終わったむちゃくちゃ面白いノンフィクション。 言語は、人間特有のものではない。鳥にも、きっと他の動物にもある能力。それは動物を観察している人ならすんなり理解できることだけど、意外とアカデミックな分野では、そう思われていなかったという話からの実験デザインのところが面白かった
- 2025年6月27日一九八四年新訳版ジョージ・オーウェル,高橋和久読み終わったもうー、やだー、最悪だー。 三章の胸糞の悪さよ。なにかが崩壊される体験をこんなに読む側にリアルにイメージさせるってすごすぎる。鏡の前に立たすところ、すごかった。
- 2025年6月13日一九八四年新訳版ジョージ・オーウェル,高橋和久読み始めた
- 2025年6月5日
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