
ゆき
@yuki1024
2025年8月29日

ハンチバック
市川沙央
読み終わった
「ないこと」にされがちな、(障害者)女性の性欲。
想像し難いところで悩ましく、可視化できない他者の性欲が定量化も出来ず、自分基準で考えてしまうゆえに、この本の主人公が性に取り憑かれているのは、生殖に対する絶望からくる渇望ゆえなのかな、と考えてしまうが、これこそ女性の性欲に対する偏見であり、私の認知の歪みなのだろうか。
障害を抱えた人を対等に尊重する、というものの真髄を、私はわかっていない気がする。
どういうバランス感覚で、何を対等に見て何を汲めばいいのか、わからない。
自分にも死を考えるほど抱えているものがあり、彼女の言う身体健常者に対する怨嗟に反論したくなってしまうが、「変わるか?」と問われれば断ってしまうであろう私は、何を理解していないんだろう。ぐるぐる考えている。





