
くん
@kun
2025年8月28日

日記の練習
くどうれいん
買った
読み終わった
兼業作家から専業作家へと歩み始めたタイミングからスタートした「NHK出版本がひらく」というウェブマガジンでの日記の連載を書籍化した作品。
日記の練習と日記の本番という2つの要素で構成されている。
10代の頃から日記を書き続けているくどうさん。
それなのに、日記は「続けるもの」ではなく、続く日記なんて面白くない。毎日欠かさず書こうと思ったことは一度もない…そんな日記の紹介にびっくりした。
くどうさんにとって日記は「日々の記録」ではなく、「日々を記録しようと思った自分の記録」で、できる日とできない日の緩急が自分らしく、ノートがなくても、ブログがなくても、日記は死ぬまで勝手に書くものだと思っている…という考えに日記に対して気負った思いで取り組んでいたのかもと考えを改めた。
「書くと生活はおもしろくなるということをひとりでも多くの人にわかってほしい」というのをきっかけに始まったこの日記の連載は、日記に挫折した人に向けて、日記との新しい向き合い方を教えてくれる。
「日記の練習」という日記の断片が、エッセイのような物語のような、ひと月を振り返った長めの日記の「日記の本番」へと姿を変えていくのも楽しんで欲しい。
この本を読んで、読み始めて日記を再開したけれど、あとがきを読むとちょっと思うところがあった。
それは本文をちゃんと読んでから読んでみて欲しい。


