
harami
@msk406
2025年8月2日

汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
テーマや書きたいことは伝わるし良いんだけど、こんな重苦しくしか書けんか??って感じる。お互い家庭に問題を抱えてる者同士が惹かれ始めるのは不穏すぎて序盤からしんどい。10代の子が苦しそうな描写はフィクションでも読んでて辛いしマジでお父さん締めたい。暁海視点で結局自分で選んだことだから自分のせい、みたいに思ってるシーン、自己責任論の風潮が強い現代あるあるで、20代前半が陥りやすい思考なのもわかって苦しかった。
他人から見れば異常、普通ではない関係性への切り込みは『流浪の月』の方が良かった。
瀬戸内海の美しい描写が出てくる一方で田舎の島の閉鎖的な悪い印象が書かれてる歪さも読んでてモヤモヤした。島の人間を悪者にしすぎでは?
自分の経験を切り売りして小説を産む苦しさ、の限界みたいなことが、櫂が小説を書けなかった理由の一つでもあるのか。結局タイトル回収の小説の内容はわからないところも消化不良な気がするが、それは続編でわかるのか気になるところ。

