
harami
@msk406
- 2025年11月11日
- 2025年11月4日
洗礼ダイアリー文月悠光未熟な20代、悩んで沈んだり行き場のない感情に振り回されたりと文月さんの感情が赤裸々に綴られていた。かっこわるい自分をここまで書けるなあと感心もしたけど、社会の不条理や違和感への抵抗とも読み取れる場面はこちらも痛みを感じながら読み応えがあった。ネタ的なおもしろさと文学的な表現のバランスがちょうど良い。「かわいい」に対しての消費、差別的な考えは興味深かった。 - 2025年10月27日
普及版 世界の紙を巡る旅浪江由唯旅行記が読みたい、と感じていた10月下旬。天神産紙工場でみつけたぴったりすぎる本。身近な人すぎて盲点だった。旅とは何なのか、何のために向かうのか、ということに興味があって、ここでは浪江さんの考えに触れられた。紙というひとつのテーマに沿って世界を巡るのは観光というより暮らしや人々の営み、ものづくりに焦点が当てられている。それは今の自分の価値観、立ち位置を再確認してアップデートすることにもつながるんだろう。旅先のハレではないケの日々を見つめることは自分の暮らしを振り返るきっかけにもなると思う。 “旅”と聞くと新たな視点や気づきを得られるもの、という崇高なイメージが苦手だった。海外なんて特にそう。行って何かを持ち帰らなければ意味はないのでは、と勝手にプレッシャーを感じていた。行ったこともないのに。そういうコンプレックスをこの本を読んで少しも感じないと言えば嘘になる。 自分は何をしたいのか、何を得たいのか、その欲望を正面から受け止めて行動に移す、その結果からしか見えない景色がある。何も変わらなくても間違いでも何でもない、また他のことをしてみたらいいだけ、そんな潔さが必要だと思う。旅に出る前の心境はそんなに深掘りされてなかったけど、一年もかけて巡る旅への想いはどんなだろう、と気になった。 - 2025年10月24日
電車のなかで本を読む島田潤一郎内容も良かったけど文章がすっと頭に入ってくる心地よさがあった。飾ってないのにきらっと光る印象。本を読むことへの真摯な想い、考えに共感。気になる本もたくさんあった。あとがきに書いてあったひそかな読者ターゲットが高知の人(高知のフリペ掲載だからそれはそう)なのも届けたい人へ届くようにという気持ちが伝わってきた。 - 2025年10月22日
- 2025年10月22日
NO.6[ナンバーシックス]再会#2あさのあつこ,toi8「アリの巣」の火事をきっかけに崩壊の片鱗を見せつつある巻。火藍がおどろいた伏線も気になる。思ったより長く続きそうでただのリバイバルブームに乗っかった感じではないのは嬉しい。 - 2025年10月10日
関係人口高橋博之読み終わった都市と地方には格差があるのではなく差異がある、という視点がよかった。それぞれの役割があるから成り立っている関係性であり、地方がミニ東京のようになるのは望ましくない。人口減少を目の当たりにしている地方に住んでる身としては、地域の存続に良い影響をもたらしてくれたらと思う。観光、旅行を越えてその土地に関わるというライフスタイルにも憧れができて、好きな街でそういう関わり方ができたらと期待の気持ちも膨らんだ。 - 2025年10月10日
かみきこうち神木隆之介読み終わった高知の人々にフォーカスを当てて高知という場所の魅力を知ってもらうコンセプトがすごく良い。楽しそうに自分が住むまちを語る人が集まる土地ってそれだけでまぶしく見える。底抜けの明るいパワーがある場所だとなんとなくは感じていて、それはきっと人がもたらすエネルギーから来るものだと思える。自然があふれる土地だからこそ、これからの環境のことやどう暮らすかを語られているお話も興味深かった。高知の人はエンターテイナー、と神木くんが表現していて、よく言われる田舎の人は優しいという表現にひっかかっていたけど、高知の人はそれがデフォで豪快さや気前の良さが段違いだなと改めて思った。高知なら車でいろいろ巡れるし一人旅も楽しそうだなあ。 - 2025年10月8日
カフネ阿部暁子読み終わったハートフルほのぼの系かと思いきやハードな問題にも切り込んでて読み応えが思ってた以上にあったなあ、という印象。家事代行を必要としている人々は可視化しにくい生きづらさを抱えていてそれを掬ってくれるような話。栄養補給としての食事だけでなく誰かと分かち合うことの大切さを作家が信じてるのが伝わってくる。最後の薫子の提案はだいぶぶっ飛んでるけど、ただ誰かといたい、いてほしいと思える関係性を築くためにストレートに伝えるシーンでかっこよかった。 - 2025年10月3日
儘ならない彼 美しい彼4凪良ゆう,葛西リカコ読み終わった悩ましい彼が清居のターンで、今回は平良のターン。御膳立てされて上手く行きすぎ…の中にも悩みは尽きなくてこれから何を撮るのか、なぜ撮りたいのかを問い続けた話。平良と清居が恋人関係だけでなく、相手の側に居られるような自分でいる努力をし合う関係性がたまんなく好き。お互いひとつの壁は乗り越えたところで、これからどんな課題が出てくるのかも気になる。……あと何年後に新作出るかなあ。 - 2025年9月29日
- 2025年9月27日
- 2025年9月23日
買いものは投票なんだほう(法生),藤原ひろのぶ読み終わった思ってた以上に自然派な主張だった。買いものは投票、が主題に思いにくい印象。体や環境に良いものを選び取る、買うことをみんながしていくことで社会の動きを変えていけたら、というメッセージはわかる。けど選ばないんじゃなくて選べない人の立場を考えてしまった。正論なだけに実行できていない自分に罪悪感を覚えるような居心地の悪さが残る読後感。 - 2025年9月14日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった恐怖。その感情が読後感に襲ってくるようだった。3人の登場人物を描き進んでいくストーリーで、立場も年齢も性別も違う三者三様のキャラのはずなのにどの登場人物にも感情移入してしまうのが朝井先生の凄さであり怖いところだと思う。自分もこうなるかもしれない、こういう道を辿っていたかもしれないというあり得たルートを見せられているようでフィクションだと簡単に割り切れない凄まじさがあった。正気を保って生きていくには生きづらい社会で視野を広げていくのか、狭めていくのか生き方を問われているようだった。最後の章で一つの答えが提示され、その答えに軽く絶望しつつも諦め・開き直りもでき、ある種吹っ切れて進めるような一つの結論だとも感じた。この答えの受け取り方はいろんな人と意見を交わしてみたい。 - 2025年9月9日
置かれた場所で咲きなさい渡辺和子(修道者)借りてきた読み終わった全体的に反発したい気持ちが膨れるような印象。思ってた以上に宗教に絡めて説かれている話が多くしっくり来なかった。「置かれたところで咲く」は誰が語るかによって受け取り方が変わってきそうだなと思った。 宗教というものは、人生の穴をふさぐためにあるのではなく、その穴から、開くまでは見えなかったものを見る恵みと勇気、励ましを与えてくれるものではないでしょうか。(p.74) ←しっくり来た宗教観 大事なものは表に出ない(相田みつを)(p.125) ←真理だなーと思う。 - 2025年9月5日
言葉にならない気持ち日記梅田悟司借りてきたもやもやの感情を言語化する、というエッセイ?日記? もやもやが解消するかと思ったら余計もやもやが増えた感覚。どうしようもないことだったり、あるあるなこと、相手を変えず自分が変わればいいと思えること、など共感しづらいことがらが多い印象だった。 - 2025年9月5日
interlude凪良ゆう,葛西リカコ借りてきた読み終わったこの清居がかわいい!2025の入賞作品をかき集めたような短編集。最高of最高。これまでのシリーズと違って日常がより細かく描かれてる話 is もっと読ませろください。 愛とはそもそも不本意なものなのだ。 - 2025年8月29日
相談するってむずかしい細川貂々,青山ゆみこ気になる - 2025年8月29日
本格あんこが作れる本大須賀麻由美借りてきた読み終わった - 2025年8月29日
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