
harami
@msk406
- 2025年10月10日関係人口高橋博之読み終わった都市と地方には格差があるのではなく差異がある、という視点がよかった。それぞれの役割があるから成り立っている関係性であり、地方がミニ東京のようになるのは望ましくない。人口減少を目の当たりにしている地方に住んでる身としては、地域の存続に良い影響をもたらしてくれたらと思う。観光、旅行を越えてその土地に関わるというライフスタイルにも憧れができて、好きな街でそういう関わり方ができたらと期待の気持ちも膨らんだ。
- 2025年10月10日かみきこうち神木隆之介読み終わった高知の人々にフォーカスを当てて高知という場所の魅力を知ってもらうコンセプトがすごく良い。楽しそうに自分が住むまちを語る人が集まる土地ってそれだけでまぶしく見える。底抜けの明るいパワーがある場所だとなんとなくは感じていて、それはきっと人がもたらすエネルギーから来るものだと思える。自然があふれる土地だからこそ、これからの環境のことやどう暮らすかを語られているお話も興味深かった。高知の人はエンターテイナー、と神木くんが表現していて、よく言われる田舎の人は優しいという表現にひっかかっていたけど、高知の人はそれがデフォで豪快さや気前の良さが段違いだなと改めて思った。高知なら車でいろいろ巡れるし一人旅も楽しそうだなあ。
- 2025年10月8日カフネ阿部暁子読み終わったハートフルほのぼの系かと思いきやハードな問題にも切り込んでて読み応えが思ってた以上にあったなあ、という印象。家事代行を必要としている人々は可視化しにくい生きづらさを抱えていてそれを掬ってくれるような話。栄養補給としての食事だけでなく誰かと分かち合うことの大切さを作家が信じてるのが伝わってくる。最後の薫子の提案はだいぶぶっ飛んでるけど、ただ誰かといたい、いてほしいと思える関係性を築くためにストレートに伝えるシーンでかっこよかった。
- 2025年9月29日
- 2025年9月27日
- 2025年9月23日買いものは投票なんだほう(法生),藤原ひろのぶ読み終わった思ってた以上に自然派な主張だった。買いものは投票、が主題に思いにくい印象。体や環境に良いものを選び取る、買うことをみんながしていくことで社会の動きを変えていけたら、というメッセージはわかる。けど選ばないんじゃなくて選べない人の立場を考えてしまった。正論なだけに実行できていない自分に罪悪感を覚えるような居心地の悪さが残る読後感。
- 2025年9月14日イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった恐怖。その感情が読後感に襲ってくるようだった。3人の登場人物を描き進んでいくストーリーで、立場も年齢も性別も違う三者三様のキャラのはずなのにどの登場人物にも感情移入してしまうのが朝井先生の凄さであり怖いところだと思う。自分もこうなるかもしれない、こういう道を辿っていたかもしれないというあり得たルートを見せられているようでフィクションだと簡単に割り切れない凄まじさがあった。正気を保って生きていくには生きづらい社会で視野を広げていくのか、狭めていくのか生き方を問われているようだった。最後の章で一つの答えが提示され、その答えに軽く絶望しつつも諦め・開き直りもでき、ある種吹っ切れて進めるような一つの結論だとも感じた。この答えの受け取り方はいろんな人と意見を交わしてみたい。
- 2025年9月9日置かれた場所で咲きなさい渡辺和子(修道者)借りてきた読み終わった全体的に反発したい気持ちが膨れるような印象。思ってた以上に宗教に絡めて説かれている話が多くしっくり来なかった。「置かれたところで咲く」は誰が語るかによって受け取り方が変わってきそうだなと思った。 宗教というものは、人生の穴をふさぐためにあるのではなく、その穴から、開くまでは見えなかったものを見る恵みと勇気、励ましを与えてくれるものではないでしょうか。(p.74) ←しっくり来た宗教観 大事なものは表に出ない(相田みつを)(p.125) ←真理だなーと思う。
- 2025年9月5日言葉にならない気持ち日記梅田悟司借りてきたもやもやの感情を言語化する、というエッセイ?日記? もやもやが解消するかと思ったら余計もやもやが増えた感覚。どうしようもないことだったり、あるあるなこと、相手を変えず自分が変わればいいと思えること、など共感しづらいことがらが多い印象だった。
- 2025年9月5日interlude凪良ゆう,葛西リカコ借りてきた読み終わったこの清居がかわいい!2025の入賞作品をかき集めたような短編集。最高of最高。これまでのシリーズと違って日常がより細かく描かれてる話 is もっと読ませろください。 愛とはそもそも不本意なものなのだ。
- 2025年8月29日相談するってむずかしい細川貂々,青山ゆみこ気になる
- 2025年8月29日本格あんこが作れる本大須賀麻由美借りてきた読み終わった
- 2025年8月29日
- 2025年8月29日移動と階級伊藤将人気になる
- 2025年8月25日読み終わった働いていると本が読めなくなる理由を労働史をがっつり軸に置いて展開される一冊。現代において自分に必要な知識を求める→それ以外の知識《ノイズ》は要らない、その余裕がない結果読書ができない、という結論には情報化社会故のジレンマがあると思った。三宅さんは最後に全身全霊で働くことをやめる(読書ができるゆとりをもつ)=半身で働く、ことを提案している。それは、今働きながらでも本が読めている自分に当てはまる働き方だと気づいた。ダブルワークで、それぞれに専念しすぎないスタンスは中途半端な気がしてもいるが、家での余暇時間が安定しているのは身を持って感じている。新しい文脈を取り入れたい欲はありすぎるくらいだ。本が読めているのは本好きだからだと思っていたが環境に依るものでもあると実感した。
- 2025年8月11日友達じゃないかもしれないひらりさ,上坂あゆ美読み終わった私とも世代が近いお二人の往復書簡。いろんなトピックの価値観について考えてること、相手が言ったことに対して深掘りしていくことがつらつらと書かれていて思考ゲームみたいな感覚になった。私はどちらかと言うと上坂さんの価値観に近い・憧れるところはあるけれどそれに自分の魂を委ねすぎるのは危ないとひらりささんの意見を見てどきっとした。ブレない核、みたいなものがあるのはかっこいい、という自分の思いがコンプレックスにつながらないような線引きも必要。 往復書簡という体裁は取っているものの思ってた以上にスリリングでお互い良いカウンターをくらわしている感じがノンフィクションなのにフィクションのようなドラマチックな味わいの読書体験。お二人とも文章うまいんだよな。
- 2025年8月4日悩ましい彼凪良ゆう,葛西リカコ読み終わったお仕事ものとしてもラブコメとしても楽しめるお得感。巻数が増えるにつれてお互いが無くてはならない存在なのが増してて最高of最高〜〜〜ってなる。自分の弱さと向き合いながら相手の側にいられる自分であろうともがいて努力する健気な姿がたまらない。
- 2025年8月2日汝、星のごとく凪良ゆう読み終わったテーマや書きたいことは伝わるし良いんだけど、こんな重苦しくしか書けんか??って感じる。お互い家庭に問題を抱えてる者同士が惹かれ始めるのは不穏すぎて序盤からしんどい。10代の子が苦しそうな描写はフィクションでも読んでて辛いしマジでお父さん締めたい。暁海視点で結局自分で選んだことだから自分のせい、みたいに思ってるシーン、自己責任論の風潮が強い現代あるあるで、20代前半が陥りやすい思考なのもわかって苦しかった。 他人から見れば異常、普通ではない関係性への切り込みは『流浪の月』の方が良かった。 瀬戸内海の美しい描写が出てくる一方で田舎の島の閉鎖的な悪い印象が書かれてる歪さも読んでてモヤモヤした。島の人間を悪者にしすぎでは? 自分の経験を切り売りして小説を産む苦しさ、の限界みたいなことが、櫂が小説を書けなかった理由の一つでもあるのか。結局タイトル回収の小説の内容はわからないところも消化不良な気がするが、それは続編でわかるのか気になるところ。
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