
いわたかな
@iwatakana
2025年8月24日

BRUTUS (ブルータス) 2025年 8/15号
BRUTUS編集部
読み終わった
国内外の短編16篇が集められた「文芸ブルータス」。これだけの短編を一気に読む機会ってなかなかないし、すごく贅沢な読書体験ができたなと思う。
まず印象に残ったのは、やっぱり村上春樹の『夏帆』。初めて読む短編だった。佐原という男がとにかく不快なんだけど、嫌な出来事って新しい気づきのきっかけになるよね…。そして、間に合わせでやってることが血肉になるというのは、励まされるような、ちょっと怖いような気持ちになった。
海外編に関しては、普段あまり読まない分、どの作品も新鮮だった。
ジョージ・ソーンダーズの『ラブレター』は、本当に「ラブレター」だったし、アラン・マバンクの『割れたグラス』は、シリアスな話かと思ったら、最後のブレストのシーンでだんだんおかしくなってきて、めちゃくちゃ気になるところで終わったのが上手だった、笑
そして一番「本を買ってもいいかも」と思ったのが、ザフラーン・アルカスィミーの『水脈を聴く男』。妊娠してからずっと痛みに苦しむお母さんがとにかく気の毒で、こうやって生まれてきた子どもってこの先どんな人生を歩むんだろう…?って思っちゃった←本買って続き読むしかない

