BRUTUS (ブルータス) 2025年 8/15号

159件の記録
- ア@zeight_62025年9月3日読んでる井戸川射子さん「一景」、なんて変わった文体、と少々怪訝な感じで読み始めたのだけれど、、、なんと痛々しくみずみずしい文章だろうと心を打たれる。すぐに駅中のブックコンパスへ著書を探しに行った。これは忘れたくない感じ。置かれていなくて、明日大きな書店へ行こうと思う。
- 本と香りと、@hon_kaori_2025年9月2日読んでる上田岳弘「昨日だった気がする」 本文より 『ある種の小説は、強者の弱い心を守る、モンスター弱者を作り出してしまうんだ』 『世界の終わりに対応するために、人間は不必要となった現実感を捨て去ろうとしているわけです。そうして、僕たちに〈昨日だった気がする〉が芽生えた』 メモ 序盤は、家ちゃんさんの「位置情報がちょい弱め」のスマホのように、彼とbluebird226の対話のあいだを揺らぎながら読んでいた。 中盤から終盤にかけて、言葉の重量や強度、速度が、一気に大きく、高くなり、ずっしりと身体にのしかかってくるのを感じたとき、序盤の私は「昨日だった気がする」状態だったのか、と気がつく。 短編だからこそ、それを「絞め殺す」までの感覚を、端的に疑似体験させてくれたと思う。
- Chihiro@chiii_no02025年8月31日読んでるハンガンの話をとにかく読みたくて仕方がない人なので、名前載ってたの確認した瞬間買ってとりあえずハンガンだけ読んだ状態👍 水脈を聴く男もあらすじだけ見てずっと気になっていたからたまたま掲載されてて丁度良かった^_^
- chroju@chroju2025年8月28日じゅうぶん読んだ先日何処かで「文芸誌はフェスだ」って読んだけど、まさにそういう気分だった。ハン・ガンもこれが初読になった。『別れを告げない』をやはり読みたい。そして短編の威力よ。長編が何日もかけて生活の中に入り込んでくるのも好きだけど、日に一編の短編を読んでいく日々というのはとても贅沢に思える。
- 月と星@moon_star2025年8月27日読んでる海外編から読む まず『水脈を聴く男』 続きをどうしても読みたい。 次は『割れたグラス』フレーズを考えずにはいられない。しかもここまでの掲載で、みつたフレーズが気になる。 それから『白い花』ハン・ガンは初邦訳で25歳のときの短編。彼女らしさを感じる 『ラズレター』も初邦訳 4作品を読んだところでこのBRUTUSを買ってよかったと思う。残りも楽しみ。
- it_shine@it_shine2025年8月27日読んでる市川沙央、井戸川射子、村上春樹、をとりあえず読んで今日はおしまい。小説を読むと安心する。絶対に作り物とわかっているから。これは絶対じゃないとわかっているから。そして、それが、作り物であるということが慰めになったりする。落ち着く。現世に戻りたくなくなる。逃避しているのだろうか。そうかもしれない。 もっと世の中が良い方に向かわないものか、って、良い世の中というのが全然想像つかないのだけど。いつだって、何かを憂いて、それでなんとか今を生きているのが人間なのか。それでも、小説があってよかった、という気持ちになった。
- いわたかな@iwatakana2025年8月24日読み終わった国内外の短編16篇が集められた「文芸ブルータス」。これだけの短編を一気に読む機会ってなかなかないし、すごく贅沢な読書体験ができたなと思う。 まず印象に残ったのは、やっぱり村上春樹の『夏帆』。初めて読む短編だった。佐原という男がとにかく不快なんだけど、嫌な出来事って新しい気づきのきっかけになるよね…。そして、間に合わせでやってることが血肉になるというのは、励まされるような、ちょっと怖いような気持ちになった。 海外編に関しては、普段あまり読まない分、どの作品も新鮮だった。 ジョージ・ソーンダーズの『ラブレター』は、本当に「ラブレター」だったし、アラン・マバンクの『割れたグラス』は、シリアスな話かと思ったら、最後のブレストのシーンでだんだんおかしくなってきて、めちゃくちゃ気になるところで終わったのが上手だった、笑 そして一番「本を買ってもいいかも」と思ったのが、ザフラーン・アルカスィミーの『水脈を聴く男』。妊娠してからずっと痛みに苦しむお母さんがとにかく気の毒で、こうやって生まれてきた子どもってこの先どんな人生を歩むんだろう…?って思っちゃった←本買って続き読むしかない
- 読書猫@bookcat2025年8月22日読み終わった上田岳弘「昨日だった気がする」、ジョージ・ソーンダーズ「ラブレター」(訳・岸本佐知子)が出色。 “「もう何もやらなくていい、何をやる必要もない、一昨日も昨日も今日も明日も明後日も1年後も10年後も100年後も1000年後も何も変わらない。いえ、1000年後は変わってます。きっともうこの世界に人類はいませんから、変わってはいます。僕が言いたいのはそういうことではありません。言いたいのは、これから先の日々は何も変わらないという感覚、この変わらない感じが強まることによって、人間は変わってしまう。ほら、ラヴェルの有名な曲があるでしょう? たー、たりらりらりらったららー、たらららりらりらー、らららーららりらりらりらーらー、ってやつ、ボレロ? でしたっけ、そう、ボレロだ。あの繰り返し繰り返しParanoidlyに続いて音がでかくなっていくあの曲、あんな感じで変わらなさが強まって行った果てに、決壊するように終わってしまうわけだ」“ (上田岳弘「昨日だった気がする」より) ”人間、ある程度の年齢になると、自分が手にできるものは”瞬間”だけなのだとわかってくる。たとえば今朝あの鹿のジャンプを見たことや、お前の母さんが生まれてくるのを見たときのことや、ダイニングのこのテーブルに座って赤ん坊(お前のことだ)が生まれたという電話がかかってくるのを待っていたときのことや、皆でポイント・ロボスにハイキングに行ったあの日のこと、アザラシがけたたましい声で鳴いていたこと、お前の妹のスカーフがひらひら舞って海に突き出た黒い岩に落ちたこと、優しいお前がモンテレーで代わりのスカーフを買ってやったこと、そのとき妹が本当にうれしそうだったこと。これらはすべて本当のものだ。それが(それだけが)人が自分のものにできるものだ。それ以外のものはすべて、そういうかけがえのない”瞬間”を傷つけるときだけ本当なのにすぎない。“ (ジョージ・ソーンダーズ「ラブレター」より)
- chroju@chroju2025年8月20日買った読み始めたもうBRUTUS今月号出てるじゃん、と思って慌てて買った。まだバックナンバーで残っててよかった。 あまり流行りに乗った読書をしないので、遅ればせながら市川沙央氏も井戸川射子氏も初めて読んだ。こういう文体なのか、ととても新鮮な気持ちがある。
- 1129_ymoi@1129_ymoi2025年8月19日読んでるお前はいま、さぞや私に失望していることだろうね。 ただ私が言いたいのは、歴史というのは、起こっている最中は、教科書で習って想像していたような見かけをしていないということだ。本の中ではすべてが明確だ。だから自分ならああしただろう、こうしただろうと言うことができる。 (ジョージ・ソーンダース「ラブレター」, 岸本佐知子訳, p.80。)
- 米谷隆佑@yoneryu_2025年8月18日読み終わった筒井康隆の短編「似たやつ二人」を読む。音楽と小説の創作と商業的成功は似ているか、という問いに対し、皮肉と機知に富んだ結末を提示していたが、二つの類似点を見つけることがゴールではないのだろう、と思って読み終えた。同じ畑の野菜でも、ナスはナス、ニンジンはニンジンなのだ。 ハン・ガンの短編「白い花」を読む。96年、当時25歳にして著された小説が、本誌を機に初の邦訳。訳者は、やはり斎藤真理子。 筆者の文体によって運ばれた先には、食と命を清める儀式的な日常だった、と思って読み終えた。主人公の食の拒絶と船の同乗者の嘔吐が、ぼくらの身体をネガティヴに震わせ、済州島で聞いたという悲劇の物語が、命の大切さを精神に刻みつけた。 作中の「白い花」が儀式的に「死」を悼み、「白いスーツ」が装束のような異質さながら、しかし老いと男性性の記号に乗ってポジティブに伝わる「死」を包み込んでいたと思う。そもそも題の「白い花」が、いい仕掛けだ。虚構空間全体に淡く白いイメージを帯びて、映像的な美しさを離さない。だが、齢25とは思えない切なさを漂わせていることに対して正直、短編小説の質の高さよりも作者の精神状態が気がかりで、読後感は白く不穏である。 「新作が出たら読みたい日本の作家16人」に朝比奈秋先生の『植物少女』が紹介されていた。個人的に嬉しい。
- 離乳食@munimuni2025年8月13日かつて読んだ春樹とコレコと市川さお〜目当てで買ったけど、上田 岳弘「昨日だった気がする」が群を抜いてよかった、私も昨日だった気がするシンドロームのひとりである
- にわか読書家@niwakadokushoka2025年8月11日読み終わった@ 自宅文学は海外文学から興味を持ち、版元さんや翻訳家さんのイベントにも行くので贅沢だった。にわか読書家ゆえ、知らなかったことも多くて嬉しい。 一方で、現代日本文学にはあまり触れたことがなかったのだが、こうして読むと興味を惹かれる。 文芸誌って面白いな(遅い)。
- たらこ@taraemon11182025年8月10日読み始めた気になるものからちびちびと読んでる。 ジョージ・ソーンダーズの『ラブレター』は、 このおじいちゃんの手紙で頬をピシャピシャと叩かれてる気分になった。愛ある手紙なんだけど、身に迫る危機感。痛い。
- 旅するやまねこ舎@t_yamanekosha2025年8月8日買ったちょっと開いた@ こどもの本のみせともだち三段組の小説ページ、四段組の対談ページは読み応え十分。コスメやファッションの広告がなければ100%文芸誌📚🫢‼️
- jyue@jyue2025年8月2日読み終わった読書日記8月某日(土) 今日楽しかったこと。無印良品で飲んだカフェオレと抹茶のアイスが本当に美味しくて、窓から見える緑も穏やかで、アイスの溶けるスピードも焦らずに済む程度の緩やかさで、久しぶりにゆとりのある時間を過ごせた。唯一の心のこりはカフェオレに使われていた珈琲豆を買って帰らなかったこと。 今日知って好きになった文章。『見えてはいるが、誰も見ていないものを、見えるようにするのが、詩だ。(長田弘氏)』 今日観た映画。あのこは貴族。今日読んだ本。文芸ブルータス。