
ハム
@unia
2025年8月29日

会話の0.2秒を言語学する
水野太貴
読み終わった
語用論、統語論、意味論といった言語学の初歩に触れつつテーマとなる「会話の0.2秒の謎」に迫る構成が良くて読みやすい。
言語学的には大きな問いではあるんだけれど、問いを追う過程で見えてくる新たな問いや気づきに丁寧に向き合うスタンスが印象的。
「言語学とは、言語化に対する過剰な信頼を相対化できる学問なのである」
言語化が熱く叫ばれる今だからこそ心に留めておきたい。
人文学の価値を「自分との出会い直し」とするのもステキな捉え方だと思う。
言語学の魅力を惜しみなく伝える熱量が感じられるだけでなく、ひとつの問いからその周辺に視野を広げる大事さを学べる一冊でした。









