ばぶちゃん "ふたり暮らしの「女性」史" 2025年8月1日

ふたり暮らしの「女性」史
Twitterで見かけた時から気になっていた。戦前、戦中、戦後、いろんな時代でふたり暮らしをしていた女性たちの記録。こんなに前にも、自分と自分の大切な人の生活を守って暮らしていた人たちはいたんだと感慨深く、泣きたい気持ちになる。 「関係性に付ける名前なんかより、目の前の大切な人の表情を見て生まれる感情こそが大切ではないか」「自分の安心できる大切な部屋に、大切な人だけを招き入れたい。そしてただ穏やかに暮らしたい」のような(本文引用してません、記憶でなんとなく印象を書いているだけ)まえがきの言葉たちがすごくよくて、お守りのように何度も何度も読み返してはじんわりと自分に染み込ませたいなと思う。 怖いなと思ったのは、戦中の社会では「戦いたい、戦ってこそ」と思ってしまうんだなという史実があったこと。 理不尽な怒りを持ったのは、男性社会で女性が働く権利を持つ為に、本当は不要なはずの労力を強いられていて、それにより心身ともに酷く消耗してしまうこと。(今でもそれは残っているが) 悲しさや苦しさもたくさんあるけれど、それを含めて、私にとって大切で、これからも読みたい本のひとつになった。
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