
みちほ
@full1moon5blue
2025年7月13日

片付かないふたり
村崎なつ生,
眩しい
読み終わった
どこまでもやさしい物語だと思った。綴られることばはもちろん、自分ではない誰かになりたいと思う気持ちも、他人から否定されるのがこわくて何も選べないことも、この物語は否定しない。現実を突きつけられたとしても傷を傷のままにせず、寄り添って、その人の思いを捨てさせやしなかった。大丈夫、と包み込んでくれる軽やかなあたたかさが、不安な気持ちを片付けてくれた。いつか忘れてしまうとしても、この作品を読んで抱いた感情を、私はきっと覚えているだろう。いろんな人に読んでほしい。