
ばぶちゃん
@babuchan
2025年5月6日

灯台へ
ヴァージニア・ウルフ,
鴻巣友季子
読み終わった
@ 自宅
友人に借りて読んだ。
一章の途中まではお昼寝導入本となり中々進まなかったけど、晩餐辺りからぐっと文章が入ってくるようになった。二章で驚き、三章をじっくり読んだ。海外文学をあまり読まないので、独特な文体や書き方、繰り返しなどの表現を新鮮な気持ちで読んだ。びっくりするほど美しい文章があちこちに平然と転がっている。
あとがきまで読んで、不思議に感じた表現や文体はヴァージニア・ウルフの書き方によるものだったんだと分かった。
登場人物に対してハッキリとした姿勢を持つ姿にスカッとしたかと思えば、次の瞬間にはさっきの相手に感心・尊敬していたりもして、言ってること違うじゃんと思いつつも「確かに人への感情ってコロコロ変わるし、多面的だよな」と納得した。
これがこの時代のフェミニズム文学だというのも今の時代につながりを感じて面白い。読後感を人と話したくなる作品だと思った。