
らこ
@rakosuki
2025年8月30日

総員玉砕せよ! 新装完全版
水木しげる
読み終わった
『水木しげるの戦場』に続き読んだ、水木先生による戦争漫画。
兵士たちの視点で書かれた会話や日常の場面と、戦闘シーンのタッチが全く異なり、後者の衝撃が大きい。登場人物がたくさんいるのだが、次々に死んでいくので(中には戦争とは直接関係のない、あっけない死も…)一人一人の死の重みをだんだんと感じられなくなっていく自分が怖くなった。実際、こうやって感覚が麻痺していくのかもしれない。
何のために戦っているのか、こうまでして守るべきものとはいったい何なのか、という問いが作中に何度か出てくるが、それに尽きる。命の大切さを訴えた軍医のセリフは水木先生からのメッセージなのだろうと思った。





