jyue "" 2025年8月29日

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@jyue
2025年8月29日
木
幸田文
8月某日 『森があふれる』を休憩時間と夜で一気読みし、夢のなかで森林浴したような心地になったから、これはこのまま森のなかから抜け出さずにもうしばらく滞在していよう、という気になり幸田文の『木』を読み始めた。ぐわあっと自分のなかの何かがうごめくのを感じる。中学生の頃に『闘』を読んだ朝の読書時間を思い出し、そうそうこれこれ、幸田文はこういう読み方をさせる作家だった、と浸る。朝。夏休みの音がする。笛を吹く音と、水が弾けて鳴る音と、体重の軽い子どもが走るとき特有の音と。それをかき消すように飛行機が通過する、音が混ざり合う。いま何を考えていたんだっけ。ウォークインを開けると昨晩つけていたエアコンの冷気が残っていて、だから何というわけではないけれど、ああ冷気が残っているなあと思う。お盆は子どもの頃の記憶が引っ張られて出てきやすく、おじいちゃんの孫だったな、おばあちゃんの孫だったな、と思う日が多い。
木
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