
Anna福
@reads--250309
1900年1月1日

本の愉しみ、書棚の悩み
アン・ファディマン
読み終わった
両親も作家なら夫も作家の著者。
自称活字中毒で書物がなかった時に、トヨタカローラの取説をじっくり読んだエピソードも。ご主人との蔵書統合時の衝突、夫婦の寝室で互いに本を朗読し合うのはとても素敵。日本人ではイメージ出来ない。ギリシャ語の詩を朗読をしてくれる夫…
父親の蔵書のほんの一部四百冊を引き取り他の本と離して置いていたら、ご主人が「お父さんのヘミングウェイを、ぼくのスティーブン・キングに汚されたくないんだろう」と非難がましく言った…というのも笑ってしまう。
引用される作家と作品数がすごい。巻末の索引のページ数よ。本愛に溢れた軽やかで知的な、共感あるあるエッセイだった。



