
益田
@msd
2025年8月30日

14歳から考えたい 暴力
Philip Dwyer,
荻野哲矢
読んでる
「正当である」と「正当ではない」の区別は、暴力の性質よりも、法や国家権力の性質に関係があります。
なぜなら、そこには<正当なこと>と<正当ではないこと>を決めるのはだれなのか、という問題が隠されているからです。そして、専制政治の打倒、植民地主義者の追放、搾取構造・制度の解体といった「正しい目的」を達成するために役立つ手段としての暴力を含めて、「正当性」という概念が拡大されると、この問題はさらに複雑になります。
こうした抵抗運動の場合には、暴力はおそらく道徳的な要請であり、その過程で人びとを救うものともなりうるのです。



