
ふくとみー
@fukutommie_books
2025年8月30日

奇のくに風土記
木内昇
読んでる
心に残る一節
人からどう見られようと、どう思われようと、気にすることはない。他人の心など些細なことで変ずるし、そもそも人と人との関わりに絶対ということはないのだと開き直ってしまえば、生きていくのは存外気楽なものだった。他人の目ばかり気にして、まわりと足並みをそろえたがために、どんどん自分本来の姿から遠ざかり、窮屈に日々を送るくらいなら、嗤われても嘲られても、己のままで生きていったほうが気楽だと、心から思えたことも大きかった。(p206)





