
ニック
@moranis
2025年8月30日

20世紀ラテンアメリカ短篇選
野谷文昭
読み始めた
今、冒頭のオクタビオ・パスの「青い花束」を読み終えたところ。
怖かった…。歴史的意味もあるのだろうが、それは僕の知識不足でわからず…。
前半は虫の声や、星が輝き、息づく夜の風景が美しかった。ポール・デルヴォーの絵が思い浮かんだ。
だが後半になると、穏やかな、やさしい声で、「青い目の花束が欲しいんだ」と言って山刀で主人公の目を抉(えぐ)ろうとする小柄できゃしゃな男が出てきて怖い。悪夢だ。
男は、人間か幽霊かわからなかったけど。
その男の気弱な感じが逆にリアルで怖かった。
