
田口為
@naseru_taguchi
2025年8月30日

買った
読み終わった
読書日記
タイトルから期待する結論として「〇〇だから本が読めないのだ、だから△△しよう」というものなのだが、私の予想していた結論とは違ったので、新しい視点をもらったな、と思った。
結論だけ読めば「そりゃそうだよ」で終わりそうなのだが、結論に至るまでに日本人と読書の歴史を丁寧に紹介・分析してくれるので、結論がスッと頭に入ってきたのが気持ちよかった。
私の予想した結論は「頑張って時間を作ろう。そのために…」という類のもので、要は読書のやる気が足りないのだ、のような精神論が少なからず入るものであった。
だが、この本の結論はそのような根性で解決しろというものではなかった。結論は「〇〇を心がけよう」という語りかけなのだが、それは決して押し付けではないところがホッとした。そして、〇〇を心がけることで、読書のみならず、他のあらゆる「何々ができない時間」を解決することに近づくのだと思うと、救われる気持ちになる。
これは、Xなどの文章型SNSのリプに繋げた連投で読むのとは全く違う満足感だと思った。
SNSにも良い意見はある。だが、リプの連投だとどうしても一過性のものであるという感覚があり、私は「へー」「そうだよなあ」とやはり一過性の感想で終わってしまうのだ。
この本も結論だけポストの連投で読んでいたら、心に残らなかっただろう。
最初に書いたように、読書の歴史を紹介・分析を追って結論を読むことができたので、読書ならではの体験ができたと思う。

