
碧の書架
@Vimy
2025年8月31日

塞王の楯 上
今村翔吾
読み終わった
大変な面白さでした。一気読みしたし何度泣いたかw
「黒牢城」を読んで、その凄まじさに「これと同時に直木賞受賞ってどんだけ?」と思い、本書にも挑戦。いやはや、とんでもねぇ作品が同時に出たものだ…。
今村翔吾さんを初めて読んだのですが、この「塞王の楯」はキャラクターが大変魅力的。今村さんの他作品もそうだとしたら、沼るかもしれないw
立花宗茂がかっこいいのは当然だけど、まさか京極高次をこんなに好きになるとは思わなかった。次の信長の野望は京極家でプレイしようかと思った程。大変だと思うけどw
石垣や火器の詳細な解説をしながらも、文章に勢いがありキャラが生き生きしている為に、流れるように読めてしまいます。むしろ展開が気になって文字を飛ばしてしまうほど、ハラハラドキドキのお話でした。
また「黒牢城」を出して恐縮なのですが、同じ戦国時代を舞台としながらも(時代は少し違うけど)、それぞれのお話は見事な程に、陰陽、静動の対比に感じます。素晴らしい2作を読むことができてよかった。




