塞王の楯 上

20件の記録
- 碧の書架@Vimy2025年8月31日読み終わった大変な面白さでした。一気読みしたし何度泣いたかw 「黒牢城」を読んで、その凄まじさに「これと同時に直木賞受賞ってどんだけ?」と思い、本書にも挑戦。いやはや、とんでもねぇ作品が同時に出たものだ…。 今村翔吾さんを初めて読んだのですが、この「塞王の楯」はキャラクターが大変魅力的。今村さんの他作品もそうだとしたら、沼るかもしれないw 立花宗茂がかっこいいのは当然だけど、まさか京極高次をこんなに好きになるとは思わなかった。次の信長の野望は京極家でプレイしようかと思った程。大変だと思うけどw 石垣や火器の詳細な解説をしながらも、文章に勢いがありキャラが生き生きしている為に、流れるように読めてしまいます。むしろ展開が気になって文字を飛ばしてしまうほど、ハラハラドキドキのお話でした。 また「黒牢城」を出して恐縮なのですが、同じ戦国時代を舞台としながらも(時代は少し違うけど)、それぞれのお話は見事な程に、陰陽、静動の対比に感じます。素晴らしい2作を読むことができてよかった。
- そめ@s_o_m_e2025年6月15日読み終わった城塞(盾)と、武器(矛)の競い合い、戦の中に取り込まれてしまった人間同士の矛盾した考え、葛藤をドラマチックに描いている。 「矛盾」というテーマが通底してあるけど、考え方が違うだけでみんな目指すところは同じという、もっと先のことを書こうとしている?と思ったら、別のところで「先」の話を源斎がしていたので、下巻が俄然楽しみになってきた。 構成が、飽きさせないように考えられてるなぁ。少年漫画くらいの熱さがあった。一気読みしちゃったので、このままの勢いで下巻も読むぞ。