おぐゆう "なんでも見つかる夜に、こころ..." 2025年8月15日

なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない
モヤモヤは有毒ガスではなく、それもまた一つの心の守り方。傷つきを心にためることも、心の守り方につながるというのは、ちょっと目からウロコだった。 スッキリしてしまえば確かにラクだけれど、そこに向かうために性急に傷つきを心から追い払おうとすると、大切なものまで失ってしまうこともある。 モヤモヤは、傷つきの消化。 辛い時間だけれど、心を変化させてくれる。 非・自分をとかして、自分の一部にしてくれる。 でも、もちろん毒は吐き出すべきで、その判断が難しい。渦中にあると分からない。 スッキリも、モヤモヤも、両方大事。 モヤモヤを一時預かりしてくれる他者が必要で、孤立した状態でモヤモヤすることは危険。 本来、心は誰かに守ってもらうものだと、ハッキリ明確に言い切ってくれた本書を読んで、自分一人でどうにかしようとジタバタしていた私は少し勇気を持つことができたのでした。
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