
ユウキ
@sonidori777
2025年8月31日

フェミニズムはみんなのもの
ベル・フックス,
堀田碧
読み終わった
借りてきた
ベル・フックスの第二波フェミニズムにおけるフェミニズム運動の記録と批判、これからのフェミニズムの話について。
フェミニズムが「性差別をなくし、性差別的な搾取や抑圧をなくす運動」であると定義し、植民地主義的、帝国主義的な白人女性の特権階級によるフェミニズムを痛烈に批判しているが、インターセクショナリティの視点はフェミニズムにおいて重要な点だと改めて感じる。
日本であっても、エリート層の女性が(そうでなくとも、自分の立場を守りたい女性も)自分の特権を守るために、家父長制と手を組んでしまうことは身の回りでもよく見る光景ではある。
また、男性敵視に傾倒し、さらなる差別(トランスジェンダーへの差別など)に加担している女性も、悲しいかなSNSでかなり目にする。
「フェミニズムがめざすのは、支配をなくし、自由にあるがままの自分になることー正義を愛し、平和な人生を生きられるように、わたしたちを解き放つことである。だからこそ、フェミニズムはみんなのものなのだ。」で本書は結ばれている。
本書が目指す「みんな」で実践するフェミニズムはきっと世界を生きやすくするだろうと思うし、そうなってほしい。

