よろこびイサンディ "フランクフルト学派" 2025年8月31日

フランクフルト学派
愛聴しているラジオの書評番組でホネット著『承認をめぐる闘争』(法政大学出版局刊)を勧めていた。 哲学書を読むとき、どのような時流に据えられ、意味が湧出した一冊なのか、ということが大切だと思うくらいには読書経験を積んで来た。 文明の力に頼り、ホネットはフランクフルト学派の文脈にあることが分かった。 それ故のこの本である。 まだ、ホネットは出て来ないが、今後、登場はあるようだ。 ベンヤミンがスペインの山村で自死し、ホルクハイマーとアドルノが亡命先のアメリカで躍動している。 一度は名前を聞いたことのある思想家が、本の中で言葉を発している。 目次を見るに、サイードも出て来るようだ。 ほとんど手当たり次第に読み散らかして来た我が読書ライフは、話題にされた時代を俯瞰する読書を蔑ろにしてはいなかったか。 この読書が効果的であれば、今後の読書の進め方に新たな選択肢を付加することになる。 新書も馬鹿にできないと思ったのは、新書を盛んに勧める文芸評論家の発言を動画サイトで観たからだ。 読了報告には、このあと、新書が続くことが見込まれる。
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