
陽|haru
@_haliving
2025年8月20日

水中の哲学者たち
永井玲衣
読み終わった
読書日記
★★★★★
ようやく読み終わった。
読書意欲が低迷していて、随分と読み終わるまでに時間がかかってしまった。
わたしが感じているもやもやが散りばめられていて、興味深く読み進めた。答えはないことも多いけれど、少しずつ読み進めたことでじんわりじんわり言葉が広がる感覚があった。おかげでふせんがいっぱいだ。
”哲学”というと背中を向けたくなってしまうけれど、じんわりと心に広がるような言葉。
わからなさの中で生きることを静かに肯定してくれる。
当たり前のように思えることも当たり前でない尊さと、考え続けることについての希望を永井さんは教えてくれるような気がする。
言ってほしかった言葉、気付きがたくさんあって、わたしの読書メモは文字で埋め尽くされた。
大切な言葉を掬い上げようとキーボードを叩いていたら、いつの間にか周りは暗くて、目の前を見ると薄暗くなっていた。
p15 哲学することは、世界をよく見ることだ。くっきりとしたり、ぼやけたり、かたちを変えたりして、少しずつ世界と関係を深めていく。揺さぶられ、混乱し、思考がもつれて、あっちへこっちへ行き来する。これは、朝に目を覚ましたときの感覚に少しだけ似ている。
2025/5/27〜8/20


