
@nk
@nk_250828-
2025年3月2日
蝶々の纏足・風葬の教室
山田詠美
かつて読んだ
読了@nk
読む手が震えて本を落としそうだったというよりも、物語の衝撃に振り落とされそうだったという感覚か。
思春期の逡巡、いじめ、遺書、耳鳴りと発作。2篇目に至っては読む手を離してしまいたいとさえ思った。
─ 愛情というのは、私とは別の所で動いている─ (p168)
─ 重要な要素を欠いた幸福は、ただの不幸よりも、もっとはるかに不幸なのだ…─ (p204)
読み終えられたのは、主人公たちの家族がいたからこそ。
これがいわゆる、“本に読まされた" というやつだろう。好きな作家たちがロを揃えて推す1冊はまじで圧巻だった。





