Mi. "朝が来る" 2025年9月1日

Mi.
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@coffee_no0511
2025年9月1日
朝が来る
朝が来る
辻村深月
図書館で見かけた、初の辻村深月さん。読了。 「盲目的な恋と友情」「傲慢と善良」 そして、映画を観に行った、「この夏の星を見る」 辺りが気になっていた方。 一度好きな作品だと思うと、同じ方の作品ばかり読んでしまうので、少しずつ幅を広げていきたい。 以下、感想。 私はまだ、結婚、出産を経験していない。 だから、想像することしかできないけれど、 "家族になること"、"親になること" これを深く考えさせられる内容だった。 不妊治療、特別養子縁組、若年出産など、 いわゆる"普通の家族"では無い形を題材に描かれているが、はたして"普通の家族"って何だろうとも思う。 -普通に恋愛して、適齢期で結婚して、出産して、両親揃って子どもを育てていく。- これが一般的に見ると"普通"に当てはまるのだと思う。その逆も然りで、これ以外の枠からはみ出した家族の形は、"普通では無い"と切り捨てられる。 だけど、血の繋がりがあったって、心から信頼できるか、無条件の愛情を注げるかと言ったら、そうでは無いし、 血の繋がりが無くたって、肉親を超えた繋がりや絆で家族になることだってできる。 改めて、"家族の形"について考えるきっかけとなる物語だった。
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