
いっちー
@icchii317
2025年9月2日

なぜ人は自分を責めてしまうのか
信田さよ子
読んでる
・母の愛を語る母たちは、なぜあんなにいかがわしいのか。
→弱者になることの権力性があるんじゃないか?
(p81)被害者権力の特徴
①被害者は(しばしば)自分より弱者を支配することで生きていく
②被害者は(しばしば)強迫的にケアを与えたくなることがある
③被害者は「正義」をよりどころにすることで生きることがある
ケアって、普通は「正しい」し「美しい」ことだけど、ケアを与えるという形での権力性、支配性は、これまでほとんど注目されてこなかった。
→贈与論にもつながる。実際に起きていることを贈与の毒として、認知するにはまた時間が必要だったということ。
本では、なぜケアや援助が支配性を持ってしまうのかをパターナリズムを用いて説明している。
・パターナリズムは「相手の意志と自分の意志が一緒であると思うこと」と、「自分の行為は善意と良識に従っていると思うこと」という要素で成り立っている。
つまり「自分のやってることは、良識ある善意に従っていて、正しいことだ。だから相手もそれを良いことと思うに違いない」(p84)
言われてみれば贈与論の理論?も言っちゃえば事例を集めて普遍化したものに過ぎないから、「なぜ与えることが毒になるのか」という説明にはなってないかも。

