
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年9月2日

インターセクショナリティで語る植民地支配と侵略戦争
ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員会
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@ 自宅
第4章(沈秀華さん「人探しの2.28 ——ジェンダーと国家暴力、責任の問題」)読む。タイトル通り、2.28事件や白色テロという重要な台湾の歴史や記憶が男性だけのものでありえるのか?という問いに、オーラルヒストリーで迫る。日本人としては以下の経緯を押さえておくことも重要。
〈第二次世界大戦に日本が敗れ、中国の国民党が台湾にやってきました。国民党は日本の政策を引き継いで煙草を専売とし、闇煙草を取り締まりました。1947年、警察が台北市の路上で闇煙草の取り締まり中に、ある煙草売りの女性を殴りつけ、さらに抗議した群衆に対し発砲し、一人の市民を射殺したことから、民衆の抵抗運動に火をつけました。〉(96頁)
第5章(和仁廉夫さん「日本占領地香港とその周辺」)も半分ほど読む。プロの学者がまじめに取り組んでこなかったという戦時期香港史を専門とする先生の貴重なお話。勉強させていただく。
〈まず、香港をどうとらえるか? 私たち日本人に一番欠けているのが、香港という都市を固した空間と見がちなことです。私はこれを間違いだと思っています。〉(126頁)
〈香港のように、植民地百数十年の歴史のなかで、人が増える、減る、また増える、入れ替わる、土地も増えるという可塑性の高い社会を対象とした時、異文化理解に欠ける日本人は、ますますわからなくなるのではないでしょうか? 香港社会が持つ多様性。多面性にとくに留意して観察していく必要を痛感するのです。〉(132頁)




